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06 いつもこの地に、いつもこの地から内藤 順司 ないとうじゅんじ:フォトグラファ− 1959年、広島生まれ。小学生の頃からカメラと音楽に親しみ、80年 高橋忠史の写真を手がけたのをきっかけに、フォトグラファーに。以後、浜田省吾、佐野元春、小山卓治、あんべ光俊、スピッツのオフィシャルフォトグラファーとして、その他多数のアーティストを撮り続けている。そのかたわら、風景写真も撮り続けている。このホームページでは写真提供はもとより、企画・取材・コーディネートをして全面協力体制でがんばっている。 内藤順司オフィシャルサイト JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS http://www.junji-naito.com いつもこの地に帰ってくるとホッとする。おいしい空気、満点の空。仕事が終わっ て車を走らせ、ここに着くのはだいたい夜中。車を降りてまず空気が違 う、そして見上げれば満天の星。東京から120Km走り終え、降り立ったときの感覚。 私は、1993年に東京からこの地に移住してきました。しかしながら職業は今も変わ らず写真屋さん。主に音楽アーティストを撮り、全国を行き来し住所不定の日々が続いています。そんな自分にとってここは、心と体のベースキャンプ。 まずここは光が違います、水が違います。自然に近いぶん、ダイレクトに厳しさも あります。光は都会に比べて強いです、きっと空気が澄んでいるかもしれません。11月でも晴れた日の午後は半袖でもいいくらい温かいのです。東京では木枯らしの季節です。しかし夜は、はっきり言って寒いです。 東京にいる時は、水は水と思っていました。しかしここの水は生き生きしていてキラキラしています。 そんな水を身近に見てると、山や樹や落ち葉や虫の力を感じるのです。 また、こちらに来て初めて風をリアルに感じました。きっと山の影響でしょうが、 風のくるのが聞こえる、道も分かるのです。それが台風の時はダイレクトです。凄まじいです。家が飛んでしまいそうです。大雨になれば道は川になります。都会ではそれだけ整備され、あまりリアルに感じません。それは災害に対してはいいことですが自然から段々離れていっているような気がします。 私も台風で家が小さな土砂崩れになったことがありますが、意外と謙虚に「ああ、 やっぱりなぁ、人間てちっぽけな存在だよな」と妙に納得しました。それから3か月の間人力で復旧作業をしましたが、そこでまた初めて土と触れあう喜びを持ったわけです。 そうして、生活していく中から土や水や風や光を自然に感じながら、実際に体験し ていくことで成長していく自分がはっきりと見えてくる。そんな充実した日々が続きます。これからも写真屋さんとしては、ここにばかり留まることはできません。写真はそ の場に行かないと写真が撮れない仕事ですから・・ しかし、またこの港に帰ってきては原点の姿を確認し、繰り返し繰り返し写真を撮っていこうと思っています。みなさんも同じようにこの地とふれあって発見してほしいと思います。 真っ暗な道はすてきです。森の中を歩くのはすてきです。 キラキラした光や水とふれあうのはすてきです。 山の幸、自然の幸を肴に・・ 地元の人と酒を酌み交わす、デレスケになる。すてきなことです。 |
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