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「でれすけ」の住む山郷
山郷のめぐみ代表 舘 芳衛


1947年益子町山本に生まれる。生まれてから、ずっとこの地に生き養豚業を営む。青年時代から、地域のリーダーとして青年団や4hクラブ{農村青少年クラブ}で活躍する。益子町社会教育委員を歴任。現在は益子町教育委員・栃木県農業法人協会会長として活躍している。山郷のめぐみ代表理事



 八溝山脈の南端、五百三十三メートルの雨巻山を東に仰ぐ山裾に、約三百軒千人が住むこの地域は、何の変哲もない、どこにでもある山村の風景がひろがっている。鉄道もなければバスもない、病院もないしスーパーなどあるわけがない。ついでに、もう一つ自慢をすると、信号機が一つもない「すばらしい!」所なのである。

畑を耕せば、縄文式土器のかけらが至る所からでてくる、歴史を偲ばせる神社が七ヶ所と、お寺さんが二つ、地域の人々を静かに見守っている。私は、この地に生まれ育ち、百姓を続けながら、五十七年の時の流れの中で不思議に思うことが二つある。
 この何もない地域なのに、住む人の数は減らない。むしろ少しずつふえている。「なぜなんだろう?」
 もう一つは、説明しようにも、説明のつかない「でれすけ」の人種が何人もいる。黙っているときは、普通の紳士・淑女にみえる!・・・「でれすけ」は一人でいる時は、周りに迷惑をかけることは決してないが、集団でたむろうする習性がある。こうなると始末が悪い・・・人が考えもしないような事を平気でやるし、それを他人にも押し付ける。酒でも入って語ろうもなら、時間の観念等まるでなくなる・・・。

しかし、この「でれすけ」に一度会うとまた会いたくなる。一度味わうとまた食べたく成る。食べすぎると、食中毒を起こす。{仲間に医者がいるから心配ないよ”!}

山郷のめぐみは、なにをかくそう「でれすけ集団」の住む処なのである。

興味のある方は、いつでも来てくれ。但し、よくよく心の準備だけは、怠らないように・・・。
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